ブライダルチェック、ご存知でしょうか?
男性の場合、「???」という方も多いですよね。

かくいう私も自分が実際に受けてみるまでは「???」となる一人でした😅
ブライダルチェックとは、妊娠に当たって何か障害がないか、女性/男性双方ともチェックができる検査のことを指します。
ただ、とは言ってもブライダルチェックって具体的に何をするのかあまりイメージが湧かないですよね。
そこで今回は、記事を通して男性向けのブライダルチェックについて私の体験談をお伝えします!
ブライダルチェックは妊活をスムーズに進めるためにとても重要です。
私自身、ブライダルチェックで精索静脈瘤という病気が発覚し、早期発見の大切さを実感しました。(※精索静脈瘤は精巣の血管に問題があり、不妊の原因となることがある病気です)
私の話が、現在子どもを考えられているご夫婦の参考になれば幸いです。
この記事を読んで欲しい人
- 妊活前に行える男性側の検査があることを知らない方
- 男性のブライダルチェック受診を悩まれている方
- ブライダルチェックの内容を知りたい方
ブライダルチェックとは??

男性向けのブライダルチェックの概要
そもそもブライダルチェックというのはなんなのか。
ブライダルチェックとは、結婚やお子さんを考えた時に行う健康チェックのことを指します。検査内容は主にクラミジア、淋菌、マイコプラズマ、トリコモナス、HIV、B型肝炎、C型肝炎、梅毒などの性病の検査を中心に、精液検査、ホルモン値検査などをセットにしてブライダルチェックとしている医療機関が多いようです。
(出典:男性もブライダルチェックを受けるべきなのか - 東京・埼玉ブライダルチェック相談所 -)
上記の通り、一通りの性病の検査であったり、男性側は妊娠にあたって精液に問題がないか等を確認する検査となります。
私が受診したクリニックでは下記が検査項目となっていました。
ブライダルチェックの検査項目
- 院内精液検査
- エコー検査
- ホルモン検査
- 血液尿検査
- 性感染症検査
そもそも「男性がブライダルチェックを受ける必要はあるの?」
結論として、男性もブライダルチェックは受けた方が良いです!
不安要素を払拭した上で妊活に臨むことができるため、気持ち的に楽に妊活を行うことができる点が大きな魅力です。
ブライダルチェックを行わないまま妊活が長期化すると、もしかすると何か問題があるのかも……と疑心暗鬼になりかねません。
また、男性機能の検査だけでなく性病の検査も併せて行えますので、不安要素がある方は検査しておくのが良いでしょう。
ブライダルチェックを受けることにした理由
さて、そんなブライダルチェックですが、私はどうして受けることにしたかというと。
幾つか理由はあるんですが、一番大きな理由は「好奇心」でした。
どんなことするんだろう?? どんな検査結果が出るんだろう??
というのが純粋に気になったのが一番大きな理由です。
もう1つの理由は、今後の妊活に向けて問題がないことの確認もしたかったことです。
男性要因の不妊も耳にしたことはあったため、自分に何か問題がないかは事前に確認しておきたかったため受診しました。
ブライダルチェック受診の流れ

受診した病院
私は家からほど近くの"リプロクリニック"にかかりました。
リプロクリニックというのはリプロダクションクリニックの略称で、不妊治療等を行うクリニックのことを指します。
リプロダクションに関する詳しい説明は下記をご覧ください。
再生、生殖などの意味を持ち、不妊症の患者に対して最先端の不妊治療を行う医療のこと。プライバシーの観点から産婦人科とは別に待合室などを設けている病院も多い。
(出典:リプロダクション(リプロダクション) - 専門医局 - )
受診前の準備 / 事前に伝えられたこと
私が受診したクリニックはインターネットからweb予約ができたので、web上で問診にも答える形式でした。
それ以外は特に注意事項も何もなく、後は当日にって感じでした。
特筆した内容は特になく、通常のクリニックを受診するのと大きな違いはありません。
検査当日の流れ (来院~問診)
検査当日、もちろん病院に向かうわけですが、着いて最初に驚いたのが…

患者さんかなり多い!!
平日の19時過ぎ頃に予約していたんですが、だいぶ混んでいて中々待ち時間が長かったです。
行く前は結構ガランとしているのをイメージしていたんですが、ブライダルチェックを始めとした不妊治療を考えられている方は思いのほか多いのかもしれません。
待ち時間の間は、受付で渡されたタブレットで男性不妊の原因についての動画を見ていました。
15分くらいの動画だったと思いますが、youtubeの解説動画のような感じで見やすく編集された動画だったので頭に入ってきやすかったです。
その後、ちょうど動画を見終わる頃に診察室へ呼ばれ、
「今日はどうされました??」

ブライダルチェックをお願いしたいです
「わかりました。最後に射精してから2,3日空いてないといけないんだけど大丈夫?」

……はい、大丈夫です。 (先に言ってよそういうことは!!)
精液検査もあるのはわかっていたので、一応数日禁欲していたのですが、ブライダルチェックの場合は2,3日空けておく必要があるようです。
「予約時点で教えてくれればいいのに」と思いましたが、私の場合は運よく問題なかったので検査に進むことができました。
また別日に出直すことになるのは正直しんどいと思いますので、これからブライダルチェックを考えられている方はご注意ください!
検査当日の流れ (血液検査~エコー検査)
その後、実際に検査に進むわけですが血液検査や尿検査は通常の健康診断と特に変わりはありません。
精液検査に関しては、薄暗い部屋に通されました。 (写真は撮っておらず……💦)
部屋の中央にはテレビとアダルトビデオが用意されていました。
特に時間とかは何も言われませんでしたが、あんまり長いと声掛けとかあるのかな??
精液検査の後は最後にエコー検査がありました。
下半身にタオルだけ載せられて、エコー機械で触診するようなイメージです。
特に何もないだろうなーと思ってたんですが…。
「あー……左の方の玉は手術がいるね。精索静脈瘤だ」

手術!?
まさか手術なんて単語が出てくると思わず、とても驚きました。
ブライダルチェックの検査結果

精索静脈瘤が発覚
精巣はもともとお腹の中にあるもので、大動脈から直接分岐した精巣動脈によって血流が供給され、精巣から心臓に戻ってくる血流は精巣静脈を通ってきます。精巣静脈には、血流の逆流を防ぐための弁が備わっていますが、この弁が何らかの原因で機能しなくなると、逆流が生じて精巣の静脈が蛇行・拡張し、瘤のような状態となるため、静脈の瘤(こぶ)と書いて、静脈瘤と言います。特に左の精巣からの静脈は左腎静脈に直角に合流するため、血管内の圧が上昇し、弁が壊れやすい構造になっています。ですので、静脈瘤の約80%が左のみに認めます。両側に認める割合は15%、右のみに認める場合は5%と言われています。稀に痛みを生じることがありますが、痛みがなく、不妊治療の原因とならなければそのままで、治療の必要はありません。なお、不妊治療をされている場合、第一子男性不妊症の35%~44%、第二子男性不妊症の45~81%を精索静脈瘤が占めていると言われています。
(出典:泌尿器と男性不妊のクリニック)
概ね上記引用文と同じ内容の説明を先生からして頂きました。
徐々に精液の状態が悪くなるようで、子どもを考えなければ特に治療の必要はないとのことでしたが、私の場合そうも言えません。

手術するしかないのかなぁ…
と思っていたんですが、今時点の精液検査の結果によっては治療の必要はないとのことでした。
なのでこの時点ではとりあえず、後日連絡が来る精液検査の結果待ちとなりました。
精液検査の結果「男性不妊」
精液検査の結果は翌日、メールで送られてきました。
来院せずに結果を知れるのは非常に助かりましたが、結果に対するショックは今でも忘れられません。

結論としては、現時点で私要因で「妊娠しにくい状況」となっているとのことでした。
正直、事ここに至るまで、「まぁ多分大丈夫でしょ」と思っていた反動もあり、上記のメールを読んだときは言い表せないような衝撃を受けました。
手術すれば特に問題のない話ではあるものの、男性機能に欠陥があると突きつけられ、当時は想像していたよりも精神的なショックが大きかったです。。
実際にブライダルチェックを受けた感想

受診して良かった点
- 精索静脈瘤を早期発見できた
- 課題が見える化できて安心して妊活に臨めた
今改めて振り返ってみると、やっぱりあの時点で受診しておいて良かったなと思います。
仮に受診せずに精索静脈瘤に気づかなかった場合、最終的には無精子症になる可能性もありました。
私の場合は手遅れになる前の段階で気づけて本当に良かったなと思います。
受診して気になった点
- クリニックに到着するまでは不安が大きかった
- 費用が高額
やはりデリケートな部分の話なので、ちょっと恥ずかしいなー、だったり、行きづらいなーという気持ちは少なからずありました。
ただ、実際受診してみると、想像以上に大勢の方が来院されていたので、到着した後はそんなに気にならず。
その他、私の場合は検査料金が17,000円と、ポンと出すには少し躊躇するくらいの金額だったのもマイナスポイントでした。
ブライダルチェックを検討している方へ
ブライダルチェックを受けてみるか悩まれている方は、是非受けてみることをオススメします。
受けてみて何事もないのであれば安心できますし、受けずに妊活に臨んで中々子どもができなかった場合、自分自身に対して疑心暗鬼が生まれることになりかねないので…。
後回し後回しにして、最終的に手遅れになってました、じゃ笑えないですからね…。
料金は多少しますが、その分の価値はあるんじゃないかなと思います。
まとめ
今回の記事では、私自身のブライダルチェックの受診体験をお伝えしました。
私の場合、好奇心からブライダルチェックを受けましたが、結果的に精索静脈瘤という病気が発覚し、早期に治療を考えるきっかけとなったので受診して良かったと考えています。
「妊活はあくまで女性が主体」
と考えている方は多いかと思います。
しかし、私のように男性側に問題がある可能性もゼロではありません。
今後の妊活に向けて、健康状態把握の一環として「何もない安心感」と「もしもの場合の早期発見」の両方を手に入れるために、ぜひ受診を検討してみてください!