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【痛風体験談】ある朝突然、立てなくなった。〜放置していた尿酸値が招いた“痛風地獄”〜

【痛風体験談】ある朝突然、立てなくなった。〜放置していた尿酸値が招いた“痛風地獄”〜

痛風って、「中年男性の贅沢病」みたいなイメージありませんか?

かつての私も、「酒を飲みすぎた人がなるやつでしょ」と他人事のように思っていました。

でも――

そんなある日、ベッドから起き上がろうとした私は左足の激痛で立ち上がれず、そのまま動けなくなったんです。

痛みで病院にも行けず、這うようにして病院を目指し、院内では人生初の車椅子を体験しました。

この記事では、痛風発作の前兆から、発症、診断、そして日常生活への影響と反省まで、

私が実際に体験したリアルな流れをお伝えします。

「最近、足が痛い」「尿酸値高めって言われてるけど放置してる」

そんな方に、ぜひ読んでほしい体験談です。

「なんか足痛いかも…」それが地獄の始まりだった

今思えば、予兆はしっかりあったんです。

1週間ほど前から、左足首あたりに、うっすら違和感が出始めました。

最初は「寝相でも悪かったかな」くらいで、まさかそれが痛風の序章だとは思いもしませんでした。

ただ、徐々に痛みが強まる中で、「これ痛風なんじゃないかな…」という予感は自分の中にもありました。

発作の前日には、同僚に「なんか足痛くて、もしかしたら痛風かも…笑」なんて冗談交じりに話していたくらいです。

ただそのときは、「まあ、痛いけど歩けてるし、大げさなもんでもないだろう」とどこかで楽観視していたんです。

木曜の朝。起きた瞬間、異常事態

事件が起きたのは木曜日の朝でした。

ベッドから足を下ろした瞬間、「バチンッ!」と電流が走ったような激痛が、左足全体を襲いました。

あまりの痛みに体を支えることができず、そのままベッドに逆戻り

寝ぼけていた頭が一気に覚め、「これ…マジでヤバいやつだ」と直感しました。

布団が足に触れただけで叫びたくなるレベルの痛み。

出社できるかどうかを考える余地もなく、そもそも立てなかった

その時点で「今日を休みにする」以外の選択肢は完全に消えていました。

しんのすけ歩きと、救急車と、人生初の車椅子

家の中では、お尻を床についてズリズリと進むしかありませんでした。

まさにクレヨンしんちゃんの「ケツだけ星人」状態。

正直、「このまま病院行けるのか?」と不安になり、救急車を呼ぶかどうか真剣に悩みました

でも、自宅から病院までは距離があったわけでもなく、

ふと部屋の隅に目をやると、頑丈そうな紙製ポールが目に入ったんです。

杖替わりのポール

「これ、杖の代わりにできそう…?」

右手にそれを握り、左肩は妻に預けて、なんとか玄関を出発。

歩くというより、半ば引きずられるような感じで一歩一歩進んでいくような状態でした。

病院に到着すると、受付の方が状況を察してくれて、人生初の車椅子に乗せてもらいました

平坦な廊下でも車輪の振動が足に響いてくるのがわかるくらい、神経が過敏になっていて、

「これは確かに…ただの足の痛みじゃないな」と再認識しました。

「あー、これは痛風ですね」医師の一言と自分の予想

診察室に入り、持参した健康診断の結果を渡すと、

医師はそれを見て、すぐに言いました。

「うん、痛風だね」

ある意味、想定通りの診断でした。

むしろ、「ああ、やっぱりそうだったか…」という感覚。

でも、ここで問題だったのは、自分が思っていた“痛風”と、現実の痛風発作とのギャップでした。

「痛いけど歩ける」「まあ不便だけど動ける」――そういうレベルを想像していました。

実際には、歩くどころか、立ち上がることさえできないほどの激痛

私が「明後日出張なんですけど…」と聞いたら、

医師は即答でこう言いました。

「絶対無理!2〜3日は歩けませんよ」

その言葉を聞いた瞬間、ようやく本当の意味で事態の深刻さを理解しました。

ロキソニンと松葉杖という最強タッグ

診察後、病院で松葉杖をレンタルさせてもらい、

帰り道はなんとか松葉杖に頼りながらの移動。

これは本当に助かりました。松葉杖、神です。

病院で処方された薬はロキソニンのみ

最初は「これだけで効くの?」と疑問でしたが、

帰宅後、1〜2時間ほどで少しずつ痛みが和らぎ、

夕方には「もしかして…明日、出社できるかも?」とすら思えるほどに。

ロキソニンでごまかしながら出社、そして出張へ

翌朝もロキソニンを飲み、足に気をつけながらスローなペースで出社。

痛みはまだありましたが、我慢できる範囲にはなっていました。

会社でも「顔、青いよ」と言われつつ、なんとか1日を乗り越え、

そのまま予定していた出張にもロキソニンをお供に強行参加

今思えば無茶だったけど、無理してでも行けてよかったと思えるのは、完全にロキソニンのおかげです。

【反省】尿酸値10オーバーを“無視”し続けた7年間

私の健康診断の記録をさかのぼると、ここ7年ほどずっと「尿酸値10前後」という結果が出ていました。

でも、酒もそんなに飲まないし、何も症状が出ていなかったので、完全にスルーしていたんです。

医師いわく、

「飲酒が少なくてこの数値なら、体質的に尿酸を溜めやすいタイプ。生活改善だけじゃ無理だし、今後は心筋梗塞のリスクもあるよ

とのこと。

その言葉を聞いてようやく、本当に放置しちゃいけなかったと自覚しました。

これからは、ちゃんと向き合う

現在は、尿酸値を下げる薬を処方してもらい、毎日服用しています。

副作用に気をつけながら、少しずつ投薬量を調整し、

長期的に数値を安定させていく予定です。

【まとめ】「まあ大丈夫だろう」は、ある日突然ひっくり返る

「ちょっと痛いだけだし」「そのうち治るっしょ」

そんな油断が、ある日突然、立てなくなるほどの激痛となって跳ね返ってきます。

尿酸値が高めな方、健康診断の“要注意”項目をスルーしている方。

どうか私のような思いをしないでください。

あの日の朝、ベッドの上で動けなかった自分を思い出すと、今でもゾッとします。

「健康診断の結果、あとで見よう」は、

人生を変える分かれ道になるかもしれません。

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